表紙アートワーク SPREAD
表紙写真 神宮巨樹
2023-1月号 JANUARY
特集01 建築鑑賞
建築は今、見られる対象となっているのではないだろうか?
この目に捉えるために、現地まで赴き、空間を体験し、思考を巡らせる。そうした行為は、もはや建築専門家だけの専売特許ではない。建造物を作ったり、使ったり、そんな目的とは離れて、建築を楽しむ動きが社会で拡がっている様が、肌身で感じられる。
このことは一体、何を意味しているのか。「建築雑誌」137年目の始まりにあたり、「鑑賞」という言葉を引っ張り出して、見つめてみたい。軽くて切実、深遠で横断的に。
[目次] |
000 | 連載 インスピレーションの起源 第13回 江本弘 |
002 | 年頭所感 未来へ向かう日本建築学会の活動 田辺新一 |
004 | 特集 建築鑑賞 |
006 | インタビュー 団地、工場、ジャンクション ―なぜ私たちは建築・土木を鑑賞するのか 大山顕 |
014 | インタビュー 美術鑑賞の現在、建築鑑賞の未来 保坂健二朗 |
020 | 座談会 環境美学・日常美学から捉える建築 青田麻未・松井健太 |
026 | 建築鑑賞年表 松山勇貴・倉方俊輔 |
028 | 論考1 建築鑑賞学序説 倉方俊輔 |
032 | 論考2 建築鑑賞の目は泳ぐ ―『建築の七燈』の翻訳をめぐるいくつかの焦点 江本弘 |
036 | 論考3 建築を「みる」ということ ―Museum Start あいうえのの活動を事例として 河野佑美 |
038 | 論考4 建築鑑賞が与えるもの 内田有紀 |
040 | 論考5 ゲームさんぽにおける「鑑賞」とは何か 飯田直人 |
042 | 論考6 看板建築を描くことと、記録による可能性 宮下潤也 |
044 | 論考7 建築から広がる世界 甲斐みのり |
046 | 論考8 「建築巡礼」の18年 宮沢洋 |
048 | ケアするまちづくり 西本千尋 |