表紙アートワーク 渡邉翔
2024-7月号 JULY
特集07 カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミー
本特集では、持続可能な世界が社会の重要課題になった現在において、特に重要度を増している二つの概念に焦点を当てた。欧州ではこうした活動が積極的に推進されており、日本でも官民ともに関心が高まりつつある。広範にわたるこれらの課題に対し、技術や社会などの現状の課題から、我々の暮らしや価値観の変化に至るまで、多角的な分析を試みた。持続可能な社会の先にあるのは、不自由な未来なのだろうか、それとも新たな豊かさなのだろうか。二つの概念を往復しながら、この地球上で建築と社会がこれから向かうべき未来を探っていこう。 技術から社会制度やライフスタイルにまで及ぶ広範な問題をカバーすべく、異なる分野の専門家の間での座談会を中心に構成した。また、設計、建設、運用、解体などの各段階での課題や未来像をとらえるべく、座談会ごとにテーマ設定を変えている。上にそれぞれの座談会が言及する段階の見取り図を記しているので参考にしていただきたい。
[目次] |
0 | 巻頭連載 建築アーカイブの現在 ⑦ 葉祥栄アーカイブ |
2 | 特集 カーボンニュートラルと |
4 | 対談 人間と環境のこれからの関係 江守正多、塚本由晴 |
10 | インタビュー 日本の建築業界におけるカーボンニュートラル・ サーキュラーエコノミーの課題と未来 伊香賀俊治 |
14 | 事例集 海外と国内の実例紹介 RAU Architects、川幡祥太(竹中工務店)、SANU |
18 | 座談会1 カーボンニュートラルを実践するための 技術・社会変容の課題 金田真聡、中川浩明、増井利彦 |
24 | 座談会2 建築と社会のサーキュラーデザイン 秋元孝之、石坂典子、能作文徳 |
30 | 編集後記 海野玄陽、太田真理、勝矢武之 |
31 | すべての建築はコミュニティの人々のためにある 山本理顕 |